【第1回】高橋百合子氏 E.OCT株式会社代表取締役 vol.2
Date 2018.11.15
「あの人のウェルビーイング」では、谷家理香の周りの素敵な生き方をされている方達に、その方が考えるWell-Being Lifeとは?をインタビュー形式で伺った内容をご紹介していきます。第1弾は高橋百合子さん。ウェルビーイングTOKYOを一緒に立ち上げた仲です。
プロフィール:
E.OCT株式会社 代表取締役。読売新聞社勤務を経て1987年に株式会社オフィスオクトを設立。広告企画制作事業を展開し、その後2004年にサステイナブル製品の販売へ事業転換。2011年にE.OCT株式会社を設立し、“環境に配慮されたサスティナブルな社会づくり”を目指し、エコデザイン商品、リサイクル関連の事業を展開している。
→谷家理香氏 株式会社ウェルビーイングTOKYO代表取締役
→【第2回】エドワード鈴木氏 鈴木エドワード建築設計事務所代表
→【第3回】日沖健氏 日沖コンサルティング事務所代表
→【第4回】杉山文野氏 トランスジェンダー活動家
→【第5回】Rajshree Pathy氏 Rajshree Group of Companiesチェアパーソン兼マネージングディレクター
幸せのために必要なもの
ー「健康・食・人間関係・仕事・お金・愛」の6つを、大切なもの順に優先順位をつけるとしたらどんな順番になりますか?
「健康(食)・愛(人間関係)・仕事・お金」の順番
1番は、まず何をおいても「健康(食も含む)」です。心身の健康がベースであり、健康がないとほかのすべては困難になると思います。昔は明らかに不健康な状態で、タクシーと車だけの暮らしでした。マッサージとか整体とかに年がら年中通っていましたが、今はまったく行きません。フィットネスと歩きで筋力がついているのが大きいのだと思います。
健康とか体力とかってどっちかっていうと下降線を描いていくわけでしょ。でもその下降線が私の場合、上昇している。体ができるってなんだか自信がつきます。人間の本質的な自信がつくというか。肉体的だけでなく、精神的な自信にもつながります。
ー「食事」で気を付けていることはありますか?
やっぱり野菜を山のようにとること。朝ご飯は、毎朝必ずグリーンスムージー。バナナと小松菜とショウガとミックスナッツとミューズリーと豆乳、全部オーガニックのものを、氷と混ぜてミキサーにかける。これがものすごく腸に良くて。もうこれはやめられません。あとは、トマト。トマトが血液の流れに良いという話を聞いて、トマトと卵の炒めものも毎朝作ります。夜ご飯も野菜をたくさん。夜は、家の夕食では炭水化物は食べません。といって食べることもあるんだけれど、基本的に食べないことにしています。
ー睡眠は全然問題ないっておっしゃっていましたよね?
全然問題なし。睡眠前の時間の気持ちって、重要なんですって。私は感謝ノートを書いて寝るので、すごくいい睡眠がとれていると思う。あとは、麦のネックピローをすればするっと寝られます。あれってほんと100%眠くなっちゃうのよね。睡眠が十分とれるっていうのは重要ですね。
ー2番目は?
健康の次は「愛」。「愛」がない人生も世の中も無意味だと思います。健康の次に来る意味は、心身ともなる健康があってはじめて「愛」が表現でき、カタチにできると思うから。人間関係も、愛のカタチですから、ここに含まれます。
ーその一番はやっぱりエドワードさんということですよね?
はい、そうですね。
「お金はついてくるもの」
ー残りは「仕事」と「お金」になりました。
4番目は「仕事」ですね。仕事は与えられた時間の中で、自己が成長するために、人生を面白くするために必要であり、とても重要なモノだと思います。趣味に生きるのもひとつの人生かと思いますが、仕事は真剣勝負、だからこそ曖昧さは排除され、全人格がいつも試される、自己の哲学を本物に変えてくれるすばらしい機会を与え続けてくれます。自分自身の成長を楽しめるための重要な手段です。
ー百合子さん「お金はすごく大事」と最近いつもおっしゃっているけれど「お金」は一番最後?
私は若い時には、お金について何にも考えていなくて。以前、産業機械の輸入販売会社を始めました。友だちに事業計画書を持って説明して回って、1人200万円を9人から出資してもらい、金融公庫から1000万円を借りて、2800万円でスタートしました。で、わりとすぐにお金が枯渇したわけですよ。機械って1台1台が高くて、輸入してすぐに売れるものでもなくて。設立して2年目くらいの時、翌月のお金が返せないという時があって、本当に眠れなくなって、こうやって会社ってつぶれちゃうのかっていうことまで考えていたの。そして意を決して銀行にそのことを話しに行ったら、担当者が、「ああそうですか、じゃあ期日延ばしましょう」って、、、。「え〜~延ばせるの~」って、。そこから、お金に関してもその他の問題もどうにかなるんだなって。決まっていることってないんだなという感じ。
ーお金が一番最後なのはどうしてですか?
ビジネスをやっていると思うことは、お金は単についてくるものだから。だから順番の一番最後。お金を作ろうとビジネスをする人もいるかもしれないけど、わたしのミッションは、「ひとりひとりの暮らしから、サステイナブルな社会をつくる」ということ。商品をたくさんの人に使っていただくことによって、快適なサステイナブルな社会ができていくというのがベースにあるから、マーケットを創造することに集中していくとお金がついてくるという感じです。
お金のことをまっすぐに話せるのは、お金の大切さを理解している人だと感じます。お金は、生きていく上で欠かせないモノですが、案外、正面から向き合っていない人が多いように感じます。清貧の思想・・みたいなことばがあるために、金儲けという言葉はネガティブにとらえられがち、なにか富に対する間違った見方が存在しているように思います。
お金は、自己の夢を実現するためには、絶対に必要。自分が所有するというだけではなく、必要なときに必要なお金を手に入れたり、動かしたりする知恵と力は持たねばならないと思います。幸いにもお金を得たら、そのお金を使って誰かのために、社会のために貢献したらいいと思います。