谷家理香氏 株式会社ウェルビーイングTOKYO代表取締役 vol.2
Date 2019.01.10
みんなのウェルビーイングとして、様々な分野で活躍されている方の考える「幸せ」や「ウェルビーイング」についてインタビューをするコーナー。WELLBEING TOKYO代表取締役の谷家理香の考える「ウェルビーイング」についてお話します。
外資系金融会社でキャリアをスタートし、その後インテリアデザイン会社を起業。15年前にヨガを始め、その後アーユルヴェーダに出会い、「アーユルヴェーダ」「ウェルビーイング」を日本に広めるためにWELLBEING TOKYOを立ち上げました。忙しくビジネスをまわす毎日の中で、自身の健康に細かく気を使い、感度の高い暮らしを送っている彼女の生き方の秘訣を聞き出すインタビューです。
→【第1回】高橋百合子氏 E.OCT株式会社代表取締役
→【第2回】エドワード鈴木氏 鈴木エドワード建築設計事務所代表
→【第3回】日沖健氏 日沖コンサルティング事務所代表
→【第4回】杉山文野氏 トランスジェンダー活動家
→【第5回】Rajshree Pathy氏 Rajshree Group of Companiesチェアパーソン兼マネージングディレクター
人生で大切にしているもの
アーユルヴェーダの食事は、生まれたときから食べ慣れている、その土地のものを食べることがDNA的にもいいとされているので、私は和食が一番好きです。炭水化物を抜くなどのダイエット法をいろいろ試したこともありましたが、今は、アーユルヴェーダでも大切とされている腸の消化力を上げることに気を付けています。例えば、食事の前にショウガを薄く切ったものにレモンと塩をかけて食べたり、起きたときに水を一杯飲むなどです。朝に水分を補給し、寝ている間に体の中に溜まった毒素を流してから食事をします。朝はニンジンジュースとレモンとショウガを入れたものを毎日飲んでいます。アーユルヴェーダでは、自分の体質に合わせて「これを飲んだほうがいい」というものがあるのですが、アロエとショウガとターメリックとはちみつを溶かしたアロエジュースも飲んでます。
食事は、体にいいと言われている食事法の中でも、体質に合わないものもあるので、自分の体に合う食べ方を取り入れています。肉を食べないようにしたら貧血になったり、玄米は私には消化が重かったりなど、合わない食事法もやはりあるのです。自分の体質に合ったものを取り入れて、バランスよく食べています。
仕事について
4番目は、今は仕事かなと思います。ちょうど今このWTを立ち上げて、これまでの自分が経験してきたことの点と点が繋がるような感覚があります。金融の世界から始まり、インテリアの仕事をして、ヨガやアーユルヴェーダを勉強して、ISAKの立ち上げを経験して、何が自分にとって大事なのかがわかってきてここに行き着いた感覚があります。自分が本当に夢中になれるものを見つけることはとても大変で、それを見つけられたら幸福な人生の半分は達成できたと思いますが、今はそういった自分の経験をいろいろな人と共有したいです。自分がそうした経験をできたことはとても恵まれていると思っています。自分によかったものは他の人にも共有したいですね。
仕事以降の優先順位に挙げたものは、健康をベースにしたうえでの、自分が経験したことをどう還元していくかという部分に位置付けています。いままでいろいろな仕事を経験してきて、最初の証券会社で学んだ仕事の仕方がすべての基礎になっているし、その後いいパートナーに出会ってインテリアの仕事をしていました。一見、証券会社もインテリア会社も業界としてはまったく違うことですが、ある意味その点と点が自分の中で経験したこととしてつながっています。それらの経験の中で自分が楽しかったことやよかったと思ったことをみなさんに伝えたいと思っています。
お金は優先順位的には一番最後
5番目は人間関係。4番と5番はとても迷ったのですが、人との出会いが今はとても有難いです。私は人との出会いに関しては、自分でも本当に恵まれていると思っています。いろいろな出会いのおかげで、いろいろなことを経験できました。主人との出会いも、私の人生でとても大きな影響がありました。主人のおかげで経験できたや、知り合えた人たちもたくさんいます。また、私が人生で一番いいことをしたと思うことは、出産だと思っています。人生の中では選べるものと選べないものがありますが、広い世界での出会いの1つ1つにはが意味があって、その不思議なご縁でつながっていることがとても幸せに感じます。人との出会いはborn to experienceの経験の中の最たるもので、とても不思議なものですし、人生が豊かになるものだと思っています。
6番目はお金。順番に並べるとどうしても最後になってしまいました。お金は使わなければ回らない燃料みたいなものだと感じています。仕事の大切なパートナーが2年前に亡くなりました。いつ死ぬかは誰にもわからないし、お墓にまでお金をもっていくことはできません。「サラリーマンは引き算、商人は足し算・掛け算の思考」というのも、ある人から最近聞いておもしろいと思いました。お金の稼ぎ方と使い方は、その人の生き方そのものだと思っています。会社をはじめた今の段階では、お金は起爆するエネルギーのようなもの。今後への投資のようなもので、使わないと、戻ってきません。新しくはじめた会社のためのお金ということを考えますが、新たに何かを生み出して、それをいろいろな人と苦労しながらわくわくを生み出すことができるのは、とても有難いと思っています。