お正月の花餅作りで「食」についても学ぶ

Date 2020.12.28

無農薬の国産柳はとっても貴重!

花餅のワークショップに百合子さんのお誘いで参加させていただきました。お茶席や京都などで華やかで愛らしい花餅をみます。今回自分で作れるワークショップがあると聞いてとても楽しみにしていました。

輸入の柳には大量の殺虫剤が

花餅はお花がなかった冬に宮中でお餅を柳につけたのが始まりだそうで、当時お餅はとても貴重なものだったのでとても贅沢なこと。そしていま国産の柳を扱っている花屋さんはほとんどなくて、ほぼ中国産ということ。柳は芽のところに虫が付きやすいので輸入の柳は大量に殺虫剤を使っているということでした。

殺虫剤で茶色に変色したものを緑に染めたり、ゴールドに染めているというお話を聞いて、軽くショックをうけました。口にいれるものではないけれどそういうことですか。

花餅の柳は柳界のお姫様

皇居の周りなどに柳は沢山あるので国産の柳がほとんどないというのは不思議な気がしますが、実は花餅に使われる柳はほとんど節がないまっすぐな物です。なんと柳は風が吹くごとに枝が折れ曲がってくねくねしていくそう。

まっすぐに育てるには風が吹けば網をかけて、虫は1匹1匹虫を手で取り除いていくという作業をするそうで、まさに花餅になれる柳はお姫様のように大事に大事に育てられた柳なんだそうです。

今年はコロナの人で不足で柳を育てる農家さんが軒並み手間のかかる柳をギブアップされてしまい圧倒的な品不足。こんなところにまでコロナの影響が。

 

 

まずは柳を選びます

それぞれの自宅で使う場所などをおもい浮かべながら柳の長さやボリュームで3本選びました。例年は5本だそうですけれども、今年は例年の半分くらいしか柳が手配できなかったということで3本。確かに伺ってからみてみると柳にあまり節がありませんね。

私は長めのもので枝がレイヤーになっているものをを選んでみました。

どのお餅でもいいというわけではありません

WSでは柔らかくしたお餅をご用意してくれていてそれをあまり真ん丸に形を整えすぎない感じで、ちぎっては柳にこうやってつけていきます。

まずは白をバランスよくつけていき、次に本当にほんの少しだけ食紅をいれたピンクのお餅を白のお餅の間に。とっても簡単!

やっているうちにどんどん可愛くなっていきます。私は少し小さ目の可憐な感じに仕上げてみました。皆さん意外と個性がでて面白い。

実はお餅、なんでもいいわけではないそうです。添加物が入っていないお餅だともう3日もしないうちにカビがはえて真っ青な花餅になってしまううそう。

また安いお餅だと粉を水に溶いたものを成型しているだけだそうで、花餅をつくろうにもベタベタになってしまって作れないそうです。

お餅ってよく真空パックになっているのでてっきり無添加だと思っていたのですが、なんと表示義務%以下のシリコーンが添加物として入っているそうです。

シリコーンは油よりさらに軽いので表面に膜ができてカビないそうです。日本の食品のほとんどにシリコーンがはいっているそうです。やや皮肉な話になってしまいますが、花餅に向いているのはシリコーンが入っている真空パックになっている水稲餅。カビないのでお勧めということになります。

スーパーで手軽に買えるわけですが、これを食するとかんがえると複雑な気持ちになります。あまり神経質になるとストレスになりますが、原材料名は✔するのは当然として、基本的な知識はもつということは必要だと思いました。

またこれほど添加物がはいっているのには日本の消費者の潔癖ともいえる消費行動にも原因があるということ。自然のものは曲がるもの、しおれるもの、変化するものということを受け入れていかなければならない。企業作られているものは消費者の要求とコストのバランスでできているわけですから。

バランスをみて出来上がり!

バランスを見ながら隙間に足していって出来上がり!30分程度で出来上がってしまいました。そのあと20分程度乾かします。

その間にお餅が半透明になってピンクも濃くなってきます。みんなそれぞれが「なんて可愛いいんでしょう!」と自分の花餅を自画自賛大会。

 

乾いたところで枝の長さをみながら整えて3本束にし、持ち手のところを半紙で束ね水引で縛って完成です。

普段かけている額縁に挟んでもいいし、水につけて日当たりのいいところにおいておくと芽がでてきて、白とピンクと薄緑の3色の花餅になってそれも可愛いとか。

その昔の宮中で乾いた花餅を取ってあられにしたのが雛あられの最初だったということです。くるくると丸めて家に持ち帰っていろいろな場所に飾ってみました。

 

 

王道、鏡餅と一緒に・・・

まずは「鏡餅と一緒に」が王道ですね。錆鉄台座に嘉門工藝のヒノキの鏡餅を飾って。錆鉄台座は3段重ねで格を出しました。こちらのキャビネットはB&B、写真は杉本博司さんの「海峡」シリーズ。B&Bのスクエアな雰囲気と海峡の静寂な雰囲気がモダンな和のお正月に。ここで花餅がはいると柔らかさが加わっていっそ華やかですね。

エントランスに

エントランスには竹内紘三さんの長い花器に花餅をいれて活けてみました。これは高さが出るので花餅を飾るのにぴったり。柳を選ぶときここにかけようと思って長めのものを選びました。錆鉄台座の上に載せているのはインドのアンティーク「豊穣の女神」。小さなアーティスティックなアイアンの真っ黒なテーブルはものすごく重いです。ミックススタイルをモダンにアレンジするのが好きです。

ベッドルームの写真の額縁にかけてみる

額縁に花餅を挟むだけでも綺麗に収まるということを伺っていたので挟んでみました。立体的になるしモノクロの写真だとアートと合わせてもお正月の雰囲気になっていいかな、とおもいました。後ろの見えるのはベッドルームの小さな可愛い鏡餅。

お雛様まで大事にします

全体でみるとこのような感じになっています。お水に根本をつけておけば新芽がついたり根がでたりするようです。強いですね。国産の柳がとても貴重だと伺いお正月だけではとてももったいないということに気が付きました。お雛様の時まで大事に新芽を育てます。

それにしても花餅にはとても古い歴史があり、そして花餅一つとってもコロナの影響や、食の安心安全の問題にも深くつながっていてとても考えさせられました。

 

 

 

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