Come Across the Sea 一穂堂サロン 銀座店ー
Date 2020.11.26
錆鉄台座がデビューしたのでいまいろいろなギャラリーに置いていただくべくギャラリー巡りをしています。これが思いのほか楽しくて、是非皆様にもお伝えしたくなり備忘録のようにこちらに書いてみることにしました。
本日伺ったのは銀座にある一穂堂ギャラリーさんです。今はコロナなので全て予約制で1度に1組だけ。ゆっくりと説明を伺えるのでかえって落ち着いて見られるという状況です。
世界一のギャラリーに
いまはCome Across the Sea ー海をこえてーということで11月20日から29日まで開催中の展示会です。オーナーの青野恵子さんは本当に素敵な方でした。きちんとお話を伺ったのは始めてでしたが、明確なビジョンとポリシーをもとに40代の主婦でオープンされた当初から、作家の名前によらず自分の本当に好きな物だけをやる、一穂堂の「一」は「世界一」の「一」、「穂」は稲穂の国「日本」を表し「堂」は人が集まるところ、一穂堂銀座、一穂堂NY, 一穂堂 パリと世界に日本の素晴らしい作品を広げる、というビジョンを持たれていたそうです。
基本的に現代の作家さんしか取り扱わないという青野さん。それは今生きて頑張っているアーティストを応援していきたいという思いからだそうです。
そして有言実行、本当にNYにもギャラリーをオープンさせて、日本を代表するギャラリーです。
そうして世界を飛び回っていた矢先にこのコロナ。今この不自由な中、世界中で活躍する日本人アーティストの作品を中心にした作品展です。実は青野さんご自身の長年のコレクションも沢山出されたそう。だから今回は青野さんがいままでの展示会の中でも特に「これは!」とおもいコレクションされていたもののわけですから、はっとする素敵な物ばかり。
毎月100人ものアーティストの方が訪ねて来られるそうですが、気になるアーティストの方は1人いるかどうかだそうです。その中で選ばれている作品に共通しているのが、作品がどこか哲学的なこと。
まったくの私見で私が好きだった作品をいくつか。。
朴 英淑 / Yonsuku PAKU
TOPの写真のお茶入れ。韓国で白磁といえばこの人、という朴さんの美しいお茶入れ。ぽちん、とした青のつまみと胴の青の絵付けの美しいこと。絵付けはリ・ウーファンさんだそうです。錆鉄台座にのせたらまたこれが一段と美しい。。。白磁の端正さが錆鉄でより引き立つようでした。
Laura de Santillana (ラウラ・デ・サンディラーナ)
フランスならバカラ、イタリアならベニーニという有名なガラスメーカーの創始者を祖父にもちベネチアで生まれた、NYで学び、小津安二郎が大好きなラウラさんは現代でもっとも革新的ガラス作家さんだそうです。一目みると板型のフォルムの作品の力強さにガラスの美しさにはっとしますが、一瞬後に少し考えてガラスという素材の強さとはかなさという相反する性質が矛盾なく成立している様子に感動を覚えました。
最近お茶入れに心惹かれてしまうのですが、こちらもラウラさんのお茶入れ。大ぶりで透明なお茶入れ、なんて斬新なんでしょう。ここに抹茶がはいるとまたグリーンがはいってどのようになるのだろう、、と想像が膨らみました
大塚茂吉
この祈りの3体の像。テラコッタの上に無数の白い点描が描かれていいます。今年は本当に何かに手を合わせて祈りたい気持ちでした。癒されます。
大木泉
さかさ富士。切り立つガラスだけで表現された湖面に映る富士の様子が切り取られていて美しいです。
他にも素敵な作品が一杯だったのですが是非ギャラリーに足を運び実物をみてみてください!コロナの中アポイント制です。錆鉄台座も置いていただけることになりましたので合わせて御覧になってみてください!