アーユルヴェーダに出来ること
Date 2020.01.10
アーユルヴェーダとの出会いは1つの石鹸から
アーユルヴェーダはインド発祥の世界最古の医学薬学でありその歴史は5000年ともいわれています。 私の初めての本格的なアーユルヴェーダとの出会いは1つの石鹸でした。
ヨガでアーユルヴェーダのクラスを受講したことはありましたが、建築家のエドワード鈴木さんがクライアントの インド人の方からもらった石鹸がKAMA AYURVEDA(カーマアーユルベーダ)のもので、それを使った百合子さんが 「理香さん、これすごくいいわよ、思わず一回捨てたパッケージ拾ったわ。インドのKAMAっていう石鹸」 とい言われました。そこでネットで調べて「KAMA AYURVEDA(カーマ アーユルヴェーダ)」の商品を取り寄せてみたのが始まりです。 2013年だったと思います。 その時日本で手にいれられたのはKAMAのローズウオーターと石鹸、豆の粉でできたスクラブ、豆の粉のパック、 そして薬草の香りのアーユルヴェーダのオイル達でした。 試しに使ってみたらなんだかとっても良い。ナチュラルな香りやいかにも効きそうなアーユルヴェーダのオイル、サフランの美容液。 ふわふわな豆のスクラブで顔を優しくマッサージて、豆の粉状のパックにおススメのヨーグルトを混ぜて顔にのせて洗い流すと なんだかゆで卵みたいな顔に。そのあとアーユルヴェーダのオイルをつけたらなんだか肌も喜んで呼吸している感覚に。
「天然成分でここまで効果があるの!」
「天然成分だけでここまで効果があるなら、ケミカルなモノ使わなくていいじゃない!」 と思いました。 それまで化粧品としての効果は最先端のケミカルなものには劣るけれど、身体にいいから天然成分のものを、と思っていた私でしたが、 天然成分だけでケミカルなものと同等、またはそれ以上の効果があるアーユルヴェーダ! この経験は私にとって目から鱗でした。
アーユルヴェーダの虜に・・
それからKAMAを日本に輸入してもっとこういういいものがあるというのを伝えたい!という思いと、 輸入するならきちんと勉強したいという思いから、日本アーユルヴェーダスクールという 古典にのっとって一からきちんとアーユルヴェーダを学ぶという学校に入学して卒業まで750時間、 5年間かけてアーユルヴェーダを学び、「アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント」 ディプロマをいただき、米国補完医療大学発行のAyurvedic Medicine Practitioner」も同時に授与されました。 初めは石鹸1つ、化粧品から興味をもったアーユルヴェーダでしたが、 学ぶうちにその奥深さにどんどん虜になってゆきました。
アーユルヴェーダに出来ること
学ぶうちにアーユルヴェーダは単なる化粧品やエステではなく、医学・薬学、生活習慣、哲学までまさに生命にかかわるすべてを扱う「生命科学」だということがわかってきました。
アーユルヴェーダは医学でもありますから、外科、内科、産婦人科、耳鼻咽喉科、精神科などの現代西洋医学にある基礎的な専科はすべてあります。世界最古の整形手術は鼻をそぎ落とされた奴隷の人のための再建手術をアーユルヴェーダで行ったものだそうです。優れた薬草学でもあり西洋医学の薬事学の70%の基礎はアーユルヴェーダにあるともいわれているそうです。
私がアーユルヴェーダで気に入っている点は3つです
1.病気とは診断されないけれど身体と心の「なんとなく不調」も治療する
2.老化も一つの病いと考え「若返り=強壮学」があり強力なデトックスプログラムがある
3.宇宙・自然・人間が本来もつ調和するプログラムへの愛とリスペクトがある
どういうことかといいますと。。。。
病気とは診断されないけれど身体と心の「なんとなく不調」も治療する
病院で診断されるような病気にもアーユルヴェーダの治療はあります。そちらの治療もとてもいいのですが、私はアーユルヴェーダが「花粉症」や「冷え性」「なんとなく気分が落ち込む」「不眠」「目が疲れる」「便秘」など病気じゃないけど不快、不調、気が晴れない、「あれやこれや」にアーユルヴェーダの治療があるところがとっても気に入っています。
これって健康で快適な毎日には結構重要なこと。このちょっとしたカラダや心の不調がないことって日常の幸せ感につながっているとおもいます
老化も一つの病いと考え「若返り=強壮学」があり強力なデトックスプログラムがある
若返りの治療=ラサーヤナ
老化は誰にでも訪れるものでもすが、アーユルヴェーダでは老化は「自然力による病」で「治療」することで老化は軽減し不快症状や悩みも軽減するとしています。
アーユルヴェーダではこの若返りの治療を「ラサーヤナ」と呼び長寿、記憶力、知力、健康、若々しさ、輝き、実行力を獲得する方法と言われています。素晴らしいですよね!
「健康で長生きをして自分の使命をまっとうし、時がきて自然な死を迎える」というのがいいな、と思うわけですが、ラサーヤナにも様々な治療があります。私は食事やサプリなどと並行して行う強力な浄化療法がすごく効果を実感できて好きです。
ラサーヤナ(若返り療法)に限らず浄化療法はアーユルヴェーダの大きな治療法の軸で、ギーと呼ばれる澄ましバターなどの油剤を食し、オイルマッサージなどで十分に内側外側から心身共に油剤化したあとに浄化療法(デトックス)をおこないます。
日々日々どうしても溜まってくるオリのようなものを一年に1回から2回きちんとデトックスする。私は6日間の浄化療法を受けたとき味覚も体質も変わるほどすっきりし、肌の艶がでたり体重の減少など見た目も変わりました。
本格的に行うには6日くらいから3週間とかかかりますが、ロングウィークエンドのプチ浄化プランもおススメです。
宇宙・自然・人間が本来もつ調和するプログラムへの愛とリスペクトがある
アーユルヴェーダで私が一番好きな所は、人の健康や幸せを宇宙や自然の摂理の中で捉え、自然や宇宙の営みに対する愛とリスペクトがあるところです。
病気になるのは本来その人がもっているエネルギーのバランスがなんらかの原因で崩れてしまった結果であり、そのエネルギーの「バランスをとるための方法」が生活習慣や食事のアーユルヴェーダ理論であり、「バランスを取り戻すための理論」がアーユルヴェーダの医学・薬学であると思っています。
また大きな意味で人は自然の一部なので、宇宙や自然との調和の中で生かされている存在で、「ボディ・マインド・スピリッツ」のバランスがとれていてこそ健康で幸せという考え方は、今でいうところの「サステーナブルな世界観」だと思います。
そういう意味ではぐるっと一周回って、アーユルヴェーダ的世界観にはとても古くて新しい知識と経験がたくさん詰まっています。
この場では、私の実際の経験や学びの実感ベースで、今の私達の暮らしにも本当に役に立つと思ったアーユルヴェーダを、わかりやすくご紹介できたらいいなとおもっています